オフ会でお会いする方々のシナリオをやってないのはまずいと思い、暇をみてはプレイ中。
機動戦車レオ、異文化コミュニケーション、平成妖械紀(一作目)、皇鉄のメタルフォルテをクリア。
内容にも触れるので後は続きで。


機動戦車レオ。
ぱっと見た感じ異色だが、実はすごく王道なシナリオ。
現実に良く似た世界に、ちょっとだけ嘘を混ぜるというパトレイバー方式。
一般人には馴染みの薄い自衛隊の組織についても詳しく説明してくれるのがありがたい。
若者の挫折と克服を描いた真っ当な青春ドラマでもある。
だが、このシナリオの一番の目玉はやはりヴィットマンにつきる。
絶望的な状況下、颯爽と現れる新型マシンとスーパーエースという、これまでのいわゆる「リアル」な展開からは打って変わった王道的「スーパー」展開。
こつこつと積み重ねたリアルな描写とのギャップが物凄い爽快感に繋がっていた。
ヴィットマンのイメージボイスが池田秀一だったり、実は変人だったりとあざといとすら言えるキャラ立てが素敵。そんな事されたら大好きになっちゃうじゃないか!
クライマックスの戦場が福岡市であるというのも、個人的にはおもしろかった。
自分に縁がある土地が登場するとなんか燃えるね。
地に足のついた「リアル」と荒唐無稽な「スーパー」の両方が楽しめる、とても面白いシナリオだった。
最後に懺悔。プレイヤー部隊の壁さん、あなたの顔グラを見て「ああ、この人は途中で戦死してちは達に戦場の厳しさを教える要員なんだな」と思い込んで途中まで全然使っていませんでした。
あなたはとても立派な戦車乗りです、突撃持ちってマジ便利。


異文化コミュニケーション。
今年プレイしたSRCシナリオ中、1、2を争うほど好きな作品。
共感を覚えつつもどこかおかしくて親しみの持てるキャラクター達、殺伐とした状況でありつつも結構のん気な世界、容赦のない展開と同時に進展する馬鹿展開。
実に素敵なスラップスティック。各話のタイトルに仕込まれた小ネタもいい感じ。
主人公、誠也の煮え切らなさやら調子に乗った時の張っちゃけぶりがリアル。バクサイガーに乗れたら俺も大喜びで叫びます、きっと。
最近、カットインが追加されていたのだが、少し物申したい事が。
いくら流行りの乳揺れカットインとはいえ、加藤さんを揺らすのはどうかと!
あの人は周囲からガキあつかいされるド貧乳である事こそアイデンティティなのではないかと力強く主張したい所。
「物理的に不可能ならば、物理を超えればいい!」


平成妖械紀。
スパロボDHに出演していたので概要は知っていたけど、嘘つきおじさんはどこまでも嘘つきで、百合はガチ百合だったのね。
主人公が容赦なく食われるとは思わなんだ!先代白薔薇さまがいらっしゃる!
百合描写ばかりが取りざたされている感のある作品だが、この妖械という設定はとても面白い。
現代社会に対応して、機械のように進化した妖怪というネタは思わず勝手に外伝考えちゃいそうなくらいツボだ。
主人公の莫子は妖狐に搭乗していたが、彼女の外見や性格からすると、豆狸の方が似合いそうな気が……。
小柄な童顔巨乳の天然ドジっ子って狸だと思う。


皇鉄のメタルフォルテ。
北斗の拳ガンダムXかってくらいにノーフューチャーな世界が素敵。
細々と暮らしていた小さな町が、強大な悪意の前に解散するしかないシーンのやるせなさが凄く良かった。
主人公とヒロインがどうにも薄味なのが難点。なんというか、地味だ。
自警団のハーマンさんや、皇鉄代理の人とか戦艦のおじさんとかは実にキャラ立ってるのだが、なぜかラインくんは薄い。落ち着いた少年だからかなあ。
まったくの余談だが、最初にタイトルを目にした時、全然別のストーリーを勝手に想像してしまった。
王家継承の証、スーパーロボット皇鉄を駆って世直しをするお姫さまの話。趣味丸出しです。