金庸の秘曲笑傲江湖を四巻まで読む。金庸の最高傑作と称されるだけあって、ぐいぐい引き込まれるパワーを持った作品だ。
 主人公である令狐冲が良かれと思ってやった事が色々としっぺ返しになって襲ってくる不幸っぷりがたまらない。
 ヒロインである魔教教主の令嬢、任盈盈にツンデレの余り抹殺指令だされたりとか、恋焦がれた妹弟子を弟弟子にNTRるとか、もう。
 周囲の人のうっかりっぷりも結構なもので、重症を負った令狐冲を治そうとして達人級だけど思慮の浅い人々がてんでに内功をぶち込んだ結果、マジで死にそうになったりとか。そのお陰でこれまで鍛えてきた内功が全部ぱーになったりとか。
 こんな不幸にあいまくりながらも、軽妙洒脱かつ豪放磊落な性格を貫く令狐冲はとてもかっこいい。楊過が金庸のキャラの中では一番好きだけど、令狐冲はそれに匹敵するなー。