ガンダムOOの映画を観てきました。
 色々と感想をだらだらと。
 ネタバレありまくりなので隠します。
 機動戦士ガンダムガオガイガーでした。あるいはトップをねらえ2ダブルオー。融合侵食する金属生命体ってゾンダーにしか見えねえ。
 異種との遭遇ネタはSFじゃ定番だけど、ガンダムでやる必然性があったんだろうか?
 ELSとの戦闘シーンはこれまでのガンダムとは違いすぎて、トップをねらえの宇宙怪獣と戦ってるみたいだった。素で「原作がスパロボになっちょる」とか思ったり。
 話の大前提には色々疑問を感じざるを得ないけど、細部は結構面白かったり。
 新キャラのミーナが良かった。外見といい声といいネーナそっくりなんで、同じ遺伝子プールを使用した人物なんじゃなかろうかと思われるけど、一切説明がなかった。
 攻撃志向の強かったネーナとある意味似ていて、恋の戦いに関しては全力でぶつかるスタイルでビリーさんを篭絡しようと画策するあたりが可愛い。太ももアピールとか乳押し付け連発とかあざとい!
 最終的にビリーが「やさしくしてください・・・」と陥落するシーンでは劇場中が吹きだしてた。その後の「らーじゃ♪」も可愛かった。
 所詮脇役なんで出番それくらいだけどな!
 でも本編で酷い目遭いっぱなしだったビリーが報われてるのは良かった。そしてスメラギさんは独身街道驀進中と。
 できればハムさんが壮絶な戦死を遂げた後に、ビリーが悼んだり悲しんだりするシーンをつけてやって欲しかったなあ。
 放浪中のアレルヤとマリーが暴走機械に襲われたシーンのアレルヤのアクションが何気にかっこよかった。
 戦闘シーンに関してはガンダム達よりもフラッグの後継機っぽいブレイヴの方が印象深かった。
 刹那達のピンチを颯爽と救うハムさんマジかっこいい。
 一方で前情報で「もう一人のイノベイター」と持ち上げられてたデカルト・シャーマン大尉は物凄くあっさりと物量に押しつぶされて戦死。え、もう退場?と驚いた。
 専用MA持ってて、圧倒的な戦闘力を描いてただけに刹那のガンダムと一騎打ちするんだろうと思ってたのになあ。
 せめてELS側にコピーされた専用MAが登場すれば良かったのに。
 ガンダムの活躍に関しては、ラファエルはちょっと見せ場があっただけで自爆するし、ハルートとサバーニャは出ずっぱりで戦ってたけどそれぞれの特性があんまり活かされた戦闘シーンじゃなかった気がする。
 これまでのアレルヤ機は高速乱戦型、ロックオン機は遠距離狙撃型って感じで住み分けてたのに、どっちにもビット兵器が搭載されてるせいで同じような戦い方になってしまってた。「乱れ撃つぜ!」はかっこよかったけどねー。
 ハルートはGN電池じゃなくなっただけマシなんだろうか。
 各ガンダムヴァーチェのお株を奪うようなぶっといビームを撃てるようになってたので、技術の進歩で各ガンダムに分散してた機能をそれぞれに持たせる事ができるようになったのかな?とか脳内妄想。
 お話に関しては、終盤に近づくほど劇中の盛り上がりとは別に冷めてく感があったなあ。
 完全な異種との対話みたいなものを描くには尺も表現も足りてなかったように思う。
 ラスト付近の対話に関するシーンの辺りで、後ろの席の子供が一緒に見てたお父さんに「まだ終わらないのー?」とか聞いてて吹きそうになったりとか。
 ガンダムの映画や本格SF映画と思って見に行くと肩透かしされるけど、ロボット大暴れ映画としてあまり深い事考えずに観るなら面白いかも。
 色々文句はつけたけど、それなりに楽しみました。
 あ、序盤でやってた劇中劇ソレスタルビーイングは普通に見てみたかったり。アレハンドロさん顔芸しすぎ。